インプラント

インプラント治療とは

歯がなくなってしまった部分の顎の骨にチタン製の人工歯根(インプラント)を埋め込み、見た目や機能を回復する治療方法です。

インプラント治療のながれ

STEP1、相談および問診、診断用資料の収集

患者様のご希望をお聞きし、全身状態の問診や口腔内の状態を診査します。

このとき、印象採得(歯型を採る)や3DCTレントゲン撮影を行います。

STEP2、治療方法、治療期間、治療費等の説明と治療方針の選択(インフォームドコンセント)

診断用の資料を参考に治療計画を立て、これをもとに具体的な治療内容について話し合います。

このとき、疑問を残さないように納得いくまで説明を聞くこと、そして主体的に自分の意思で治療法を選択することが大切です。

STEP3、インプラント埋入手術

朝8時半に患者様から、当院に体調、体温のご報告のお電話をいただきます。

手術の際に、筋肉内鎮静、抗生物質の点滴を行いますので、肩までめくりあげることのできる服装でお越しください。

鎮静法を併用しますので、当日はご自分で運転してのお車での来院はご遠慮いただき、送迎かタクシーをご利用ください。

手術中は麻酔が効いていますので無痛です。

手術後は、鎮静をしていますので、その日一日はお一人での外出、お車の運転はお控えください。

飲酒、運動、入浴は控えていただき、シャワー程度にしておいてください。

STEP4、術後管理・治癒期間

抗生物質、消炎鎮痛剤を処方しますので、処方された日数分必ず服用してください。

手術翌日と3日後に消毒におこしください。

1週間後に抜糸をします。

その1週間後に消毒をして、経過が良ければ、その後は2週間間隔の消毒・経過観察におこしください。

下顎で3か月、上顎で4か月、免荷(インプラントに大きな力がかからないようにする)期間をおきます。

STEP5、2次手術

歯ぐきの下に埋まっているインプラントの頭を出す手術をします。

これは、ピアスの穴を開けるくらいの手術で麻酔も使いますので、通常、腫れたり痛んだりはしません。

手術方法によっては、必要のない場合もあります。

STEP6、印象採得(型採り)

ペリオテスト(左写真)でインプラントがしっかり骨に接合(インテグレーション)したことを確認したら、上部構造(人工歯)をつくるための印象採得を行います。

印象採得を行ってから上部構造(人工歯)が出来上がるまでは、通常10日ほどかかります。

STEP7、上部構造(人工歯)装着

上部構造(人工歯)をインプラントに取り付けます。歯科用のセメントで固定する方法と、スクリュー(ねじ)で固定する方法があります。

歯が長期間なかったり、治療範囲が大きい場合には、慣れるまで少し時間がかかることもあります。

STEP8、定期健診・メンテナンス

インプラントを長持ちさせるためには、お口の中の毎日のお手入れが一番大切です。

また、全身の健康状態によっても大きく影響されます。

歯科医院で2~3か月に一度の定期健診は必ず受けてください。

治療期間・回数(症状、症例により増減します)

治療期間、3~6カ月

治療回数、8~20回

費用

総額、495,000円/本(骨造成、上顎洞挙上術など付帯手術、上部構造を含む)

利点

・天然の歯のように顎の骨に固定するので、違和感がなく噛むことができる。

・隣の歯を削る必要が無い。

・上部構造の材料の選択により、天然の歯と遜色なく仕上げることが可能。

欠点

・保険適用外の治療である。

・インプラントを顎の骨に埋めこむための手術が必要。

・全身疾患がある場合には、治療できない場合がある。

・インプラントを維持するためには、十分な口腔内衛生管理と、定期検診が必要になる。

タバコとインプラント

喫煙により口腔内が貧血状態になり、インプラントが骨と接合(インテグレーション)しなくなってしまいますので、禁煙が必要です。

インプラントをしたいと思い立ったら、なるべく早く禁煙を始めることをお勧めします。